2020年版 ポッドキャスト rehash.fm の収録環境
要約
今年は快適な環境を追求した結果、マイクや編集ソフトなどいろいろと変えることとなった。
環境
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母艦: MacBook Pro (16-inch, 2019)
- macOS Catalina 10.15.5
- プロセッサ 2.3 GHz 8コア Intel Core i9
- メモリ 32 GB
- マイク: Rode Podcaster
- 収録プラットフォーム: Zencastr
- ローカル録音: QuickTime Player 10.5
- 編集ソフト: Adobe Audition
収録の流れ
収録の流れを簡単に書き下すと次のようなステップに分けられる。
- 準備(話す内容の整理)
- Zencastr 上で収録用の Episode を作り、@smile_0yen と @azihsoyn それぞれが自宅から接続。
- 収録開始。同時に QuickTime でローカルに各自自分の音声を録音。
- 収録後にローカル録音を Adobe Audition でミックスして配信用のトラックを作成。 Zencastr にも録音が残るがそちらはローカル録音が失敗した時のバックアップ用途。
- 配信用トラックを SoundCloud へアップロードして配信。
編集環境の改善
もともと MacBook Air を使っていたが ノイズキャンセルフィルターや無音の短縮、ファイナライズの時間にややストレスを感じていた。 そこに MacBook Pro 16 インチが物理 ESC キーの復活と共に登場したため、即購入。 ところが問題が発覚した。 編集に使っていた Audacity が Catalina で動かない(当時)。 Catalina は MacBook Pro 16 インチ購入時の初期 OS だったのでどうしようもない。
仕方なく代わりの編集ソフトウェアを検討。トライアル期間に使えそうだと目処がついた Adobe Audition に移行することにした。 最初はせっかく機能があるのだからとポッドキャスト用のプリセットを試したりもしていた。しかし、ほんの数秒編集を加えるだけでプリセットのフィルタが全力で音量最適化などを計算し直す。 これが余計な待ち時間を発生させるため、現在はベーシックな機能だけを個別のトラックに適用するようにしている。
意図せず有料ソフトを使うことになってしまったが、チュートリアルやドキュメントが充実しているのは助かっている。
反響に強いマイク
ポッドキャストを始めた割と初期の頃から MPM-1000U:marantz Professional というマイクを使ってきた。 非常に優秀な USB コンデンサーマイクなのだが、今の家に引っ越してから自分の録音トラックの反響音が気になるようになった。 壁に吸音材を貼るというのも考えたが、とりあえずマイクから改善を図ることにした。
なるべく反響を拾わないようにする、という目的であったのでダイナミックマイクを中心に探すことにした。 Youtube で Podcastage チャンネルを見つけてマイクの違いを勉強。 買ったマイクは比較に入っていないのだが、All Broadcast Dynamic Mic Comparison (Versus Series) - 14 Microphones, One Video - YouTube は何度も聞いてどんな特性に注意すべきかを学んだ。 その上で予算や接続方式、日本で手に入るかなど総合的に考えた結果 Rode Podcaster の購入に至った。
個人的には違和感を感じていた反響音だけでなくノイズ全般が減り、デッドで聞きやすい音になったことに満足している。
おわりに
新しい何かを導入すると初期学習コストがかかる。 しかし、長く続けると時間的な意味でのランニングコストの方が初期コストより重要だ。
母艦の性能が良くなるとダイレクトに編集中の待ち時間が減るし、ヘルプやプリセットの充実した編集ソフトは手間を省いてくれる。 そしてなにより、そもそも録った音が満足できるものならば編集の手間は驚くほど低減される。
沼の深みにハマらないよう気をつけつつ収録環境をより良いものにしていきたい。